医師を目指すなら“なぜ医師を志すのか”を明確にするべき
中学生の段階で医師を目指すことはとても素晴らしいことです。僕自身も、そのくらいの頃に「お医者さんになる!」と強く決意した一人です。
もし本気で医師を目指すなら、“なぜ医師を志すのか”を何度も自分に問いかけてください。そこに明確な理由があれば、必ず医師になることができるでしょう。
医師を志す明確な理由は、勉強や研修などで疲れて心が折れそうになった時、必ず自分を助けてくれます。そのような強い動機が医師を目指す人には必要なのです。
医師でなければならない理由を探しましょう。人や社会の役に立ちたいのであれば弁護士でも教師でも警察官でもいいはずです。人を元気にしたいなら歌手でもアイドルでもYouTuberでもいいはずです。
一生懸命考えて自問自答しながら、医師でなければならない理由を見つけてみてください。それが見つかれば、もう迷うことなく医師という職業を目指すべきですよ。
中学生のうちから「英語」「数学」「生物」の勉強に力を入れる
勉強が嫌いな人は、医師にはなれません。苦手でも、嫌いでなければ大丈夫です。苦手なら、中学生のうちから勉強をして克服しておきましょう。
特に今のうちから勉強しておきたい科目が「数学」、「生物」、「英語」の3つ。
数学と生物は医師になってからも必要になりますが、その前に、医学部受験に欠かせない科目でもあります。数学や生物の基礎的な知識や能力が備わっていないと、医学部受験を突破することは難しいでしょう。
物理や化学も、もちろん重要な科目です。しかし、人の体について学ぶ以上、生物の知識は切っても切り離せません。
僕自身も、早い段階から数学や生物には力を入れて勉強していましたが、本当にやっておいてよかったと思っています。
英語は医師になってから大いに役立ちます。論文も英語で書かれたものが多いですし、最近は外国人の患者さんも増えてきたので、読み書きだけではなく英会話もある程度できるようになっておく必要があるでしょう。
受験勉強に必要な科目と同時に、医師になった時のことも考えて、この3つの科目は中学生のうちから学んでおくようにしてください。
勉強以外で持続できる何かを見つける
医師になるという目標しか持っていなくても、勉強以外にも熱中できるものを探してみましょう。
無理して見つける必要はありませんが、興味のあるものが見つかったら、何にでもチャレンジしてみるべきです。中学生の今だからこそできることもあるし、今しかできないこともあります。
例えば、部活や習い事。スポーツでもいいですし、音楽や芸術活動でもいいでしょう。
これらを継続すると、成功体験を積み上げることができます。同時に、忍耐力が身につき、成長するためのコツを見つけやすくもなるはずです。
医師になった時に必要な体力、知力、問題解決能力などは、意外とスポーツや芸術活動から身につけられるケースも少なくありません。
また、若いうちから何かに一生懸命取り組むことを経験しておくと、医師になって困難や大きな壁にぶつかった時にも、それを乗り越えることができますよ。
読書をして教養を高める
普段から本を読んでいますか?医師を目指すのであれば、中学生のうちから読書を習慣化しておきましょう。
読書は教養を身に付けてくれますし、さらにそれを高めてくれます。
教養は、ただ単に知識を身につけるだけではありません。自分の頭で考え、自分自身で答えを導き出す能力のことでもあります。本を読むと様々な世界を知ることができ、想像力や創造力も与えてくれるでしょう。
読書をすればするほど、“知らないこと”が増えていきます。知っていることを増やすことは、知らないことを増やすことでもあるのです。これが教養を高めるための第一歩となります。
やがて自分自身の頭で物事を論理的に考え、感情や思想に左右されず、正しい判断ができる能力を養うことができるようになるでしょう。
わからないことがあれば、自分で調べる癖も身につきます。これも立派な教養の一部ですね。
積極的に難しい本を読んでください。理解できない言葉が出てきたら調べましょう。
コツコツと教養を高めることができれば受験勉強も合格しやすくなり、医師になったときにも正しい診療ができるようになりますよ。
大学の特徴や問題傾向を調べる
医師になるためには、医大や医学部を受験し合格しなければなりません。
勉強以外の部活や習い事も重要ですし読書も大切ですが、受験に向けて大学の特徴や問題傾向なども少しずつ調べておきましょう。
大学によって詳細なカリキュラムも異なりますし、医学部の設備なども異なります。受験に関しても問題傾向が大学ごとに異なり、特に私立大学では少し特殊な問題が出ることもあるのです。
中学生のうちからこうした大学ごとの特徴や問題傾向を調べておくと、途中で志望校や目指す方向性が変わった時でも対応しやすくなりますよ。
自分に合った学校も選択しやすくなりますから、受験が近づくにつれて、「色々と調べておいてよかった」と感じることになるでしょう。
病院見学を実施している病院で職場体験をする
病院の中には、中学生を対象とした病院見学や職場体験を実施しているところがあります。そうした病院を見つけたら積極的に申し込み、参加してみましょう。
医師がどのような環境で働き、どのような仕事をしているのかを、中学生のうちから目に焼き付け、少しで体験しておくことは非常に大きな意味を持ちます。
医師になりたいという気持ちやモチベーションをより強くしてくれるのではないでしょうか。
包帯の巻き方や血圧測定が体験できたり、薬剤の説明等を受けられる病院もあります。実際に患者さんとお話しできる病院もあるので、本当に貴重な体験になりますよ。
中学生のうちに何回でも、こうした病院見学や職場体験をしておきたいですね。こうした体験が、大変な受験勉強もさらに頑張ろうという気持ちにさせてくれるはずです。