医学部への進学に文系・理系は関係ない
文系の科目が得意な中学生や文系クラスで学んでいる高校生であっても、そこから医学部を目指すことは不可能ではありません。
各医大や医学部の合格基準を満たしていれば、文系が得意な人や文系クラスで学んでいる人であっても、医学部に進学することは可能です。
実際に、医大生や医師として活躍している人の中にも、元々は文系だったという人はいます。
どのタイミングで医学部を目指し始め、どのような勉強をしてきたのかにもよりますが、あまり早い段階から文系や理系といったくくりで考えるのは、やめた方がいいでしょう。
そもそも文系科目の成績が良い人は、それを理系科目にも生かすことができるはずです。
要領さえ上手につかめればどの分野の学力もアップさせることができ、医学部進学へと近づくことができるのです。
文系が医学部を目指すのが難しいと言われる理由
「文系が医学部を目指すことそのものが非常識である」という声さえ、しばしば聞こえてきますよね。
これは、医大や医学部の受験には理系科目が必須であり、受けなければならない科目数も多いためです。
理系科目が苦手であれば、試験で得点を積み上げていくことが難しくなります。
文系科目だけ点数を獲得すれば合格できるわけではないため、理系科目が得意であったり理系クラスに通っていたりしなければ、医学部合格が難しいと考えられているのです。
ただでさえ問題が難しく競争率も激しい医学部です。「数学や理科系科目が得意ではない=医学部入学はほぼ無理である」という認識を持たれてしまうのも仕方がないのかもしれません。
文系から医学部に合格する方法
中学生であれば、今からでも理系科目を必死に勉強すれば医学部受験の頃には相当な実力が身についているでしょう。
本気で医学部を目指すのであれば医学部専門の予備校へと通い、理系科目の基礎を学ぶことをお勧めします。
文系クラスで学んでいる高校生は、今からでも理系クラスへと移ることを考えてみてください。
途中でのクラス変更は勇気がいりますが、こちらも医学部を本気で目指すのであれば早いうちに動いておくべきです。
また、理系科目の少ない医学部に狙いを定めるのも一つの方法となります。大学によっては理科1科目のみで受験できますし、2次試験で数学のない医学部もあります。
少し消極的な考え方となるかもしれませんが、もし受験まで時間がない場合、こうした選択も視野に入れながら受験する医学部を絞り込んでいくといいでしょう。