私立大学の医学部の受験科目
私立大学の医学部の基本的な受験科目は3教科4科目です。英語、数学、理科2科目の3教科4科目を受験科目として設定し、実施している私立大学が多くなっています。
ちなみに理科は化学、物理、生物の中から2科目を選択する形です。
しかし、必ずしもこの形で試験を実施していない大学もあります。理科は1科目だけの受験となる私立大学もありますし、数学、理科、国語の中から2科目を選択して受験する大学もあります。
後者の場合、個別試験においては理科を受験せずに合格を目指せることになりますね。
私立大学の医学部でもセンター試験を利用している大学は少なくありません。
センター試験を利用するケースでは、国語や社会を必須としている大学がある一方で、国語や社会などの文系科目は受けなくてもいい大学もあり、これも医学部によって様々なパターンが用意されています。
1次試験と2次試験が分かれている場合には、まずは上のような科目を1次試験で受けて、それをクリアすれば面接や小論文などの2次試験に進むという形式が一般的ですね。
学科試験と同時に面接や小論文の試験を実施する私立大学もあれば、そもそも小論文や面接を行わず、学科試験の結果のみで合否を判断する私立大学もあります。
私立大学の医学部受験の注意点
私立大学の場合には国公立大学よりも医学部ごとの特色が強く、それが受験科目や内容にも色濃く表れる形となっています。
文化系科目を受けなくてもいい医学部もあればセンター試験を利用する大学もあるなど、かなりの差があるのです。
また、得点配分も大学によって大きな差があります。こうした差は国公立大学よりも大きいと考えておきましょう。
試験ごと、あるいは教科ごとの得点配分を事前に調査して、自分の実力や得意・不得意な分野なども考えながら受験する大学を選ぶ意識が大切になってきますよ。
受験科目が極端に少ない医学部の場合には、それだけ難度の高い問題が出題されると考えることもできます。
科目が少ないからといって楽だとは思わないようにしましょう。
むしろ受験生ごとに大きな差が出ることが予想されますから、より各分野を掘り下げ高度な問題まで解けるように勉強をしておかなければいけません。
面接や小論文の試験をあえて実施している医学部は、それだけ人間性を重視しているとも考えられます。
決しておまけの試験ではないので、面接や小論文で評価を下げてしまわないよう、学科試験対策と同じようにきっちりと準備を整えておくようにしてください。