医師を目指す中学生

【医学部進学に有利】中高一貫の進学校に通うメリット&デメリット

医大・医学部への進学者数は中高一貫校が上位を占める


医大や医学部に合格し、医師を目指している医学生にはある共通点があります。それは、中高一貫校の卒業生であるという点です。

もちろん全ての医学生が中高一貫校に通っていたわけではありません。しかし、医大や医学部への進学者数は中高一貫校が上位を占めているのが現状としてあるのです。

医学部に合格した学生のうち、私立の中高一貫校の卒業生は8〜9割ほどにもなると言われていますから、圧倒的に多いことがわかるでしょう。

また、医学部合格率の高い高校のトップ30校は、ほとんどが私立の一貫校である現状もあります。

その中でも特に合格率が高いのが、例えば桜蔭や巣鴨、筑波大付属駒場、暁星などです。いずれも東京にある中高一貫校で、男子校か女子校であることも特徴ですね。

共学の一貫校は割合としては少ない傾向もあります。

中高一貫校に通うメリット


なぜ中高一貫校に通う生徒たちは、これほどまでに医学部合格率が高いのでしょうか。そこには一貫校ならではのメリットがあるからです。一つずつ見てみましょう。

①授業のレベル・指導する先生の質が高い

中高一貫校の中でも医学部合格率の高い学校は、そのほとんどが私立の一貫校です。一部国立もありますが、それ以外の公立の学校はほぼ見かけません。

私立はそれぞれ独自にカリキュラムを組むことができるため、授業のレベルを上げることが可能です。

そのレベルに合わせて教師も選別・厳選されているので、授業のレベルや指導する先生の質が公立の学校や一貫校ではない学校と比較すると断然高いのです。

中学校から高校へと進学する際にも受験等が必要ないため、まさに一貫した教育を6年間受けられる点も、このレベルや教師の質の高さを支える要因となっています。

②授業の進行がスピーディー

中高一貫校は高校卒業後を見据えて授業を展開しています。

医学部をはじめとした難関大学の受験を目標に授業を行っているので、授業の進行スピードが公立や一般的な中学校・高校と比較しても非常に早くなっています。

いわゆる先取り学習を当然のように行っていますから、本来中学校の3年間で学ぶべき範囲を最初の2年間で全て終えてしまうというスピーディーさがあるのです。

中高一貫校は通常1年以上も前倒しで授業を行っていきます。そのため高校3年生の頃には受験に特化した学習に集中できるので、十分に医学部受験に備えた上で本番を迎えることが可能なのです。

③生徒の意識が高い


そもそも中高一貫校に通う生徒たちは、受験を勝ち抜いて入学してきています。

すでに高い意識を持っており、何としてでも医学部など難関大学に進学してやるという気持ちで毎日授業を受けています。

意識の高い生徒たちに囲まれれば、それが良い意味で伝染し、みんなが高め合いながら授業を受けることができるでしょう。

そのような環境下で勉強すれば実力や能力が伸びるのは当然かもしれません。

④高校受験が無いので時間を有効活用できる

一般的な中学生は、高校進学の際に受験しなければなりません。中高一貫校はいわゆるエスカレーター式で高校へと進学できるため、高校受験の過程を全て省くことが可能です。

高校受験に向けた勉強や高校の選別などをする必要がないので、高校を受験する人と比べると時間や労力を節約しつつ有効活用できるというメリットもあります。

⑤医大・医学部合格への実績がある

最初にも説明したように、医大や医学部に合格する人のほとんどが中高一貫校に通っています。それだけ実績があることは揺るがない事実なのです。

中高一貫校に通うだけで医学部に合格できるわけではありませんが、公立の中学校や高校に通うよりもずっと確率が上がることだけは間違いありません。

そのためのカリキュラムが組まれ、そのための授業が日々行われているからです。

中高一貫校のデメリット


さて、次は中高一貫校に通うことのデメリットにも目を向けてみましょう。メリットばかりに囚われていては、正しい姿を掴み取ることはできませんよ。

①学費が高額

当たり前ですが、私立の学校は公立の学校よりも学費が高くなっています。

医学部を本気で目指すのであれば私立の中高一貫校を選択する必要があり、そうなれば公立の学校に通うケースと比べて、どうしても学費が高額となってしまうのです。

公立の学校であれば、中学校と高校合わせて6年間で350万円前後の費用で済みます。

私立になるとこれが倍以上となり、医学部を目指せるような中高一貫校となれば6年間で諸々合わせて1,000万円を超えるところも出てくるでしょう。

②学力が二極化しやすい

人数が多くなればなるほど、優秀な人とそうではない人に分かれてしまうのは仕方がありません。

中高一貫校はある程度の学力を持った生徒たちが受験を突破して入学してきますが、授業が進むにつれてその中でどうしても学力が二極化してしまいます。

つまり、あくまでも学校内の話ではありますが、優秀な生徒とそうではない生徒が出てきてしまうのです。

授業スピードが早くレベルも高いですから、授業に少しでも遅れをとるとついていけなくなり、落ちこぼれてしまう生徒も出てきてしまうでしょう。

プライドが高い人も多いので、一度落ちこぼれると這い上がることも簡単ではありません。

公立の中学校や高校と比べてこの傾向は顕著なため注意する必要があります。

③高校受験が無いことによる中だるみ


高校受験をしなくても良い点を中高一貫校のメリットとして挙げましたが、これは6年間受験を経験しないということなので、よほど意識を高く持っていなければ中だるみしてしまうリスクもあります。

常に緊張感を持っている必要があり、それを自分自身の管理能力で維持しなければなりません。中学生にそれができるかどうかがポイントになってきますね。

④友人関係がもつれると苦しい環境になる

通常は中学から高校へと進学する際に出会いや別れを経験するものです。中学一貫校では基本的にそうした出会いや別れがありません。

仮に中学校で人間関係がうまく築けなかった場合、高校に進学してからもその関係を解消できないため、非常に苦しい環境や立場に置かれることになってしまいます。

医学部入学のために入った中高一貫校であっても、友人などと上手に付き合っていく必要があるでしょう。

⑤通学に時間を要する

どこに住んでいるのかにもよりますが、都合よく徒歩圏内に医学部受験を目指せる中高一貫校があるとは限りませんよね。

多くの人は距離ではなく実績や偏差値を重視して中高一貫校を選択するため、自宅から離れた場所に毎日通う必要が出てくるケースがほとんどでしょう。

通学のために電車やバスを利用することが多くなるので、その時間をいかに有効に使うかが医学部合格の鍵を握ることになります。

もし通学の時間を有効活用できなければ、近くの学校に通っていた方がよかったという結果になりかねません。

この点も常に高い意識を持ちながら生活する必要が出てきそうです。

また、独学で医学部に合格する可能性についてはこちらに記述していますので、独学を考えている人はチェックして見てください。

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