| << Previous | 「世界人口の推移」no5. ◆途上地域も出生率は低下傾向に 今回の推計は、出生率、死亡率、国際人口移動という3つの要素に仮定を設けて計算している。そのうち推計結果が最も一般的に使用される「中位推計」から、出生率の動向を見てみよう。 出生率は、「合計特殊出生率(TFR=1人の女性が生涯に産む子ども数の推計値)」で示されている。TFR2.1程度の状況を「人口の置き換え水準」と言う。女性が生涯に2人強の子どもを生む状態が続くと、将来の人口は増えも減りもしない安定人口になるとされている。 世界全体のTFRは、2005〜10年は2.55だが、今世紀半ばには2.02となると仮定されている。地球全体で「人口の置き換え水準」を割って「少子化」状態になる。 先進地域のTFRは、1970年代後半から「人口の置き換え水準」を下回っている。2005〜10年は1.60と推計されており、その後緩やかに上昇して今世紀半ばの2045〜50年には1.79にまで回復する。 途上地域のTFRは、1950年代前半は6を超えていた。子どもが6人という家族が一般的というイメージだ。しかし経済の発展によって生活、公衆衛生、医療、教育などの水準が向上したことを受けて、出生率は1970年代以降、次第に下がって現在は2.75。今世紀半ばには2.05にまで下がるとみられている。
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