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「高齢化への国連の取り組み」no5.

◆老いるアジア

 地域別に高齢化の進展の状況を見ると、出生率が下がり始め、寿命が延びているアジアは、ほかの途上地域より高齢化のピッチは速い。

 国連推計によると、合計特殊出生率は2005年の2.34が、2050年には1.90になる。「人口の置き換え水準」の2.1程度を下回る低い水準である。平均寿命(男女合計)は69.0歳から、77.4歳まで延びる。

 高齢化率は6.4%から17.5%へ高まり、「老いるアジア」を明確に示している。中でも中国、日本、韓国などを含む東アジアは高齢化の速度は速い。高齢化率を見ると、2000年は7.8%で、既に「高齢化社会」に入っている。そして2025年は15.0%で「高齢社会」に到達、2050年には24.8%になる。

 「高齢化社会」から「高齢社会」になるのに日本はわずか24年(1970年→1994年)で、世界で最も早かったが、東アジアは地域としてそれよりハイスピーで高齢化が進むことを示している。

 中国の人口学者は「先進国は経済が発展したあとで高齢化を迎えたが、中国は経済の発展途上で高齢化がやってくる」と高齢化の特徴を説明している。これから本格化する高齢化について途上国政府が対応策を立案する際に、高齢化のトップランナーである日本が採ってきたさまざまな対応策を、参考にしてもらえるような国際協力も進めたいと思う。