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シルクロード緑化活動報告

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2007年度陝西省楡林市


はじめに

 
中国シルクロード植林プロジェクトは、自然環境保護と貧困撲滅を目的として2000年に設立さ yulin_rep00
れた事業です。2002年から開始しましたコスモ石油エコカード基金による支援も今年で7年目
を迎えます。2006年度までは陽県張家山竜泉郷で植林活動を展開してきました。2007年度
は、現地責任者の病気のため延期されていた植林作業も活動地域を麻黄梁鎮箱子梁に変更
して2007年10月に10ヘクタール、2008年3―4月に20ヘクタールと無事に終了しました。
 
 
 

荒地での植林作業

 
2007年度の新たなプロジェクトサイトは、楡林市中心部から北東部に車で約70キロ/1時間半 yulin_rep01
ほどで、黄土高原の山陰に逼塞しています。全戸数は約20余軒の過疎の部落です。いわゆ
る経済難民として若い人たちは都会に職を求めてこの地域を離れ、その子どもたちもまた親
について移住してしまうため、学校が廃校になった地域です。一人当たりの年間所得は
約2000元(約32,000円)と報告をうけましたが、実情はもっと悪いように見受けられました。
 
 
 
しかし、その様な過酷な自然環境でも前向きな現地の農民たちにとっても活力の基となる喜 yulin_rep02
ばしい発見がありました。昨年度及び今年度、魚鱗坑(苗木に十分な水分が浸透するように
工夫された穴)に深めに丁寧に植えた「沙棘」の苗木が80%の活着率(苗木の根付く率)で根
付いていました。降水量の低いこの地域では、かなり優秀な成績です。成功の理由は、深め
に植える事で苗木が育つのに十分な水分を吸収出来たことだと考えられます。また、現場責
任者の指導により、農民達の間にも自ら借金をして植林をはじめる動きもみられ、彼らの
自主性・自助努力も確実に拡まっています。
 

植林団と農民の交流

 
今回日本から派遣された植林団は、北谷勝秀2050理事長を始めとする10名で、4月7日から yulin_rep04
14日まで楡林市麻黄梁鎮箱子梁において一週間の活動を行いました。今後苗木については
農民自らが挿し木による苗木作りをし、その苗木を買い上げていくことによって農民の収入
が上がるように指導してきました。
 
 
   
この黄土高原は、土壌の崩落や砂漠化が著しく、緑など殆ど生えていません。在来種の苜宿 yulin_rep03
(ムーシ)という草の種を蒔き表土を守ることも話し合いました。また、北京の水利部から来て
いた范軍波氏と会談も持つ事ができ、沙棘植林に関する様々な説明を受け、将来的に中国
中央及び市政府レベルとの協力体制も整う事となりました。

 

 
   

今後の活動

 
2007年度に新たに始まった楡林市の植林活動は、農民たちの積極的な参加のもとに、沙棘の  
植林が成り立っています。また指導者の張彦雄氏は、麻黄梁鎮出身の若手の薬剤師で、誠  
実な上に指導力も実行力もあるという稀有の人物です。彼の指導・実行力と、今後も長く植林  
を継続したいと願う農民たちは2050からの支援継続に大きな期待を寄せています。  
   
プロジェクト実施地域は、環境保護のみならず、地域活性化のための動きが必要です。この  
地域で、現金収入の得られる植林活動を活性化してゆくことで、都会へと移住していった若い  
人たちに戻って来て貰い、地域の発展につなげてゆくよう努力をしていきます。  
   
2050中国代表孫若槐氏は、麻黄梁鎮の活性化のために、廃校になった小学校にこれから住  
み込み、若い人たちを西安から連れてきて現地において植林による環境教育、日本語の教育  
などを通じた全人教育の指導をし、出稼ぎの村人たちを呼び戻すのだと抱負を抱いています。  
   
以上のような事からも、2050として今後更に全力を挙げて支援先を確保し、現地での植林活  
動が継続できるように取り組んで参ります。これからも、みなさまからのご支援、ご理解をいた  
だけますよう努めて参りますので、ご協力よろしくお願い申し上げます。  
   
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