中国黄土高原
中国は、急速な経済成長を遂げている一方で、経済格差や環境悪化などが問題になっています。特に、黄土高原は環境破壊が著しく、砂漠化と農民の貧困が目立ちます。そして砂漠化が年々進行し、土地の保水能力の低下など、人々の生活に大きな影響を与えています。 また、国連環境計画(UNEP)の報告によると、水、土地、森林のような再生可能資源は、再生されるよりも早いスピードで消費されると言われており、中国の環境破壊の深刻さは増すばかりです。 そこで、かねてから中国内陸部の環境破壊に危機感を抱いていた2050は、シルクロードの緑化のために、地域人民政府と幾度となく検討を重ね、大地に強く根付き、空気中の窒素を地中に固定し、ビタミンCの含有度の高い実をつける沙棘(サジー)を主として植林することにしました。
プロジェクトサイト
中国に点在する植林プロジェクトは、中国大陸のほぼ中央部に位置する陝西省と、北西に位置する甘粛省の合計二ヶ所の省で行われています。
総括
中国シルクロード緑化プロジェクトは、地球温暖化と砂漠化を防ぎ、淡水を確保するため には植林が最適との確信から、西安を基点として1996年に発足しました。複数の地方政府機関と具体案について交渉してきましたが、いずれも、目的や思惑が食い違い、協働という状態には至りませんでした。そこで、最終的に決まったのが、農民を主体としてシルクロード沿いに徐々に植林をしていこうという案です。これは農民に苗木を育ててもらい、それを買い上げて、農民が主体となって植林をし、植林地の管理も農民にしてもらうというものです。植林には「沙棘」を選び、できた果実は農民の収入にいたします。この手段を選ぶことで、自助努力による緑化と貧困解消という二つの効果が期待できます。